藤岡さんからお手紙が届きました。
訪豪前も随分とハードスケジュールでしたが、お元気な御様子で、安心しました。
日本に戻られてからのコンサートも益々楽しみですね。ぜひコンサート会場へ足をお運び下さいね。
(写真はもちろん大きなJPEG写真にリンクしてあります)
感想のメールもお待ちしています。


皆さんこんにちは。今オーストラリアのアデレードにいます。
明日もう一回コンサートを振って日本に戻ります。


まず先月末、大阪の豊能で関西フィルとコンサート。
このユーベル・ホールはとにかく音響がいい素敵なホール。
お客さんも暖かくて楽しかった。来年も続けられれば・・・・!と思ってる。
それにしても関西には、ヨーロッパサイズの素晴らしい中ホールが多い。

次の日オーストラリアへ。

最初の週はブリスベン。ここのオケは2回目。
ただし前回僕が振ったクイーンズランド交響楽団と、ひとまわり小さいクイーンズランドフィル(こちらはオペラ・バレエのピットの仕事が主だったらしい)が合併して、クイーンズランド管弦楽団と名称が変わってた。

プログラムは一晩で、「火の鳥」、バルトークのピアノ協奏曲2番、「運命」、オーストラリア人の新作と超ハード。3日間のリハをフルに使っても足りないくらい。
でもものすごくモチベーションが高いオケで練習が楽しかった。みんなすごく明るい。
「運命」は随分振ったけど、難しくていつも苦しんでた。でも(先月の第九もそうだったけど、)やっと自分の形が見えてきた気がする。

コンサートの次の日、アデレードに移動。アデレード交響楽団は今回初めて。
「アデレード」という名前は、昔のイギリスのクイーンの名前だったそうで、街並みもイギリスとすごく似てる。


 
 

ブリスベンのホテルの部屋でとった風景。ここから車で一時間飛ばせば、ゴールド・コースト。でもウィンド・サーフィンする時間なんて勿論無かった。残念。


 
 

これは、ホテルの近くのマーケット。革のベルトを買った。

アデレードで滞在した部屋。勉強がはかどった。遠くに一面海が見えて、そこに日が沈む。

ブリスベンでのコンサートの翌日、ホテルの前で。


プログラムはオール・ベートーヴェン。
「エグモント」序曲、ピアノ協奏曲1番、それに交響曲7番。ピアノはステファン・コウ゛ァセヴィッチ。

僕は学生時代からこのステファンが大好きで共演できて嬉しかった。(それなのにリハーサル当日までソリストがステファンだと知らなかった)。 僕がイギリスでデビューしたてのころ、BBCフィルでブラームスの2番を共演するはずだったけど、病気でキャンセルされてしまったことがある。だから余計嬉しい。

彼のベートーヴェンは、気品があって、優しく、でも生き生きとしてて、すごく良かった。それに人柄も素晴らしい。今まで僕が接することのできた一流の人達は人格も一流。変なワガママは一切言わない。勉強になります。

7番はデビューしたてのころ随分振った曲で久しぶり。(ホントは6番か4番を振りたかったんだけどな・・・。)やっぱりこのリズムは一種の狂気。こっちが元気じゃないと振れない。

ただこのスコアのメトロノームの指定は、ベートーヴェンの中ですごくまとも。みんなしっくりくる。(人によっては3楽章のトリオが早いとか、4楽章が遅いと思う人はいるだろうけど)何故なんだろう?といつも不思議に思う。全楽章しっくりくるのは珍しい。

メトロノームの指示を書きこんだときのテンションによるのかもしれない。最も僕はメトロノームにこだわらないタイプだけど・・・・。(理由はそのうち書きます)。


ところで先週のブリスベン(サントリーホールに似た素敵なホール)でも、今日のアデレードでも満席(しかも両ホールとも大きい)。
明日のチケットも全然残ってないらしい。
とにかくオーストラリアはどこに行っても客の入りがいいし、コンサートの数も多い。
先週も今日もFMの生放送。それに若いお客さんもヨーロッパより多いと思う。(ブリスベンも今晩もかなり盛り上がってた)。
オーストラリアには一種のヨーロッパに対するコンプレックスがあって、それが力になってオケが支えられてるのかもしれない。そんな気がした。

というわけで、明日もう1回同じプログラムを振って、来週は名古屋。その後日フィルとショスタコーヴィッチの室内交響曲。
96年に日フィルとやったときは悔いが残ったんで、今回はリベンジ。
その後、関西フィルと学生のためのコンサートをシンフォニー・ホールで3回振って、月末からスウェーデンに行ってきます。


それではまた。      2002年10月13日


 

赤っぽいのがアデレード交響楽団の建物。練習はここでする。玄関口がオープンカフェになっていて、エって感じ。

ステファンと初日の演奏会後、楽屋で・・・。この日開演前に彼が僕の部屋に来て「黒い靴下ある?・・・・・」。スペアを持っていたので彼に渡した。(ソリストに靴下を貸すのは初めて)。後半の7番は客席で聴いてくれて、終わった後、いろんな話しが出来て嬉しかった。

 


PS1 デイヴィッド・ロビンズの「戦火の果て」を読んでる。第2次大戦の欧米間の話だ。ソ連と英米のやりとりが興味深い。このころの話、学校では勉強しなかった。

PS2 今月息抜きで観たDVDは、「コレルリ大尉のマンドリン」、「スリー・キングス」、「シビル・アクション」。どれも悪くなかった。
「コレルリ・・・」はとにかく舞台となる地中海が最高。また行きたくなる。それにこれも第2次大戦中の話。「スリー・・・」はジョージ・クルーニがカッコイイ。今一番気になる男優かな?「シビル・・・」は、ノン・フィクション。ジョン・トラボルタが好きになる。

PS3 西武の和田はどこに行っちゃったんだ?日本シリーズを控えてマジで心配。誰か教えて!

PS4 今日、コンサート前に時間がたっぷりあったんでCD-ROMをインストールしようとして、2時間かかっても出来なかった。最悪。大体、僕はPCをE-メール以外に使わない。インターネットもほとんど見ない。そんな人間が慣れないことするからだ。この2時間もったいない!ニ度と「インストゥール」などしないと決心した。


PS5 二日目のコンサート前、ステファンは(6番目の写真のところで書いた、初日に貸した)僕の靴下と一緒に新しい靴下をプレゼントしてくれた。演奏は全曲2日目の方が良かった。7番で僕にとって難しいのは2楽章。今までAregrettoの表示にこだわり過ぎて、ちょっと早かった。2日目は修正して、また違った感じを掴めた。この日もステファンは客席で聴いてくれて、音楽談義に花がさいた。

   
※本ページの写真は藤岡さんのプライベート写真です。
     無断転用はお断り致します。


【藤岡さんのお手紙のバックナンバー】
【2000年6月までのお手紙のバックナンバーはこちら!
みなさんお元気ですか?
2000.7.7
残暑お見舞い申し上げます。 2000.8.11
きょうやっとベルファストから戻ってきました。 2000.8.27
9月23日のコンサートの後マンチェスターに戻ってきました。
 〜 今回はショルティの想い出です 〜
2000.10.02
今、ぼくは兵庫県小野市からの帰りの新幹線の中です。 2000.10.30
今回はマニアックな話です。 2000.11.25
タスマニアの Launceston という町にいます。 2000.12.11
みなさん明けましておめでとうございます! 2001.1.01
最高の恩師、渡邉暁雄先生の思い出です。 2001.2.15
吉松さんのレコーディングが終わったとこ ろです。 2001.3.30
パースの帰りの飛行機の中です。
2001.4.23
気がついたらもう5月末?!
2001.5.26
僕は夏が大スキだけど・・・
2001.6.21
今回は、マンチェスター関係の話 です。
2001.7.24
今はシドニーに向かって飛んでる飛行機の中。
2001.8.28
とうとう夏が終っちゃいましたね。
2001.9.12
いまさらタスマニアの写真は大昔って感じですが・・
2001.10.20
あーぁ今年も後少し。 2001.11.25
あっという間に12月の半ばですね。 2001.12.17
遅れ馳せながら 明けましておめでとうございます。 2002.01.26

相変わらずなんだかせわしなかった。

2002.02.26

10年前の思い出

2002.03.31

4月・5月の活動報告です。

2002.05.25
やっと吉松さんの新録音をイギリスで終えて一息。
2002.7.15
夏は今年もあっという間に終わり。
2002.9.2
超ハードな日程が終わって、ちょっと一息ついてます。
2002.9.22
〜藤岡幸夫さんを応援するWEBの会より〜
すでに届いたファンの皆さんのメールをご紹介しています。是非ご覧下さい!
そして、あなたも是非メール下さいね!


[ HOME ] [ PROFILE ] [ CONCERT SCHEDULE ] [ DISCOGRAPHY ] [ LETTERS ] [ ABOUT THIS SITE ]
[ FROM MANCHESTER ]