藤岡さんから2003年、6通目ののお手紙が届きました。
今回はポール・ザッヒャーの話から始まり、関西フィルのプログラムの曲の解説です。今回はプライベート写真は残念ながらお忙しくて、1枚もありません。次回に期待しましょう。 感想のメールもお待ちしています。

 皆さんこんにちは。
あーぁ夏なんか来なかったよ・・・・と思ってたら大阪は真夏って感じで嬉しいやら悔しいやら。

 さて今回はまずポール・ザッヒャーの話。ザッヒャーはスイス人の指揮者でもありプロデューサーだった。スイスのバーゼル室内管弦楽団の指揮者をしてて、大金持ちでもあったザッヒャーは20世紀当時の一流の作曲家達に作曲を委嘱して沢山の名曲を産み出したのだ。 バルトークの弦チェレやディベルトメント、ストラヴィンスキーのニ長調協奏曲、Rシュトラウスのメタモルフォーゼン、をはじめマルティヌー、オネゲル、武満、ETC・・・・・ザッヒャーの委嘱から本当に沢山の名曲が生まれてる。

ところがこの名曲達、一部を除いて全然演奏されなくなってきてる。
その理由はまず室内オケ用に作曲されてるためにシンフォニーオケで取り上げるには中途半端。また現在クラッシクのお客さんが減少してる中で、プログラムに載せるのが難しい。
このままどんどん演奏されなくなっていくのは本当に悔しいので、僕はマンチェスターで1999年にザッヒャー・シリーズをはじめた。
毎回必ずザッヒャー作品を一曲入れるもので、これがすごく好評で今度は関西フィルとザッヒャーシリーズをはじめて9月11日が3回目となる。

関西フィルのシリーズでは、ザッヒャー作品から一曲、吉松さん以外の邦人作品、それにシューベルト、シューマン、メンデルスゾーンの交響曲を取り上げる。3回目の今回は 西村さんの「鳥のヘテロフォニ−」、オネゲルの「交響曲2番」、シューベルトの交響曲8(9)番「ザ・グレート」。

オネゲルの2番の色調は暗く、世界大戦の不安や悲しみが全編を通じて感じられる。弦楽オーケストラで奏でられるその音楽は激しくまた切なく、非常に強い。最後の最後に弦楽器の響きの中に突然トランペットが加わる。まるで平和や自由への憧れを唄ってるかのようなトランペットのメロディーで力強く終結する。是非聴いて欲しい。

西村朗さんの「鳥のヘテロフォニー」は日本のザッヒャーといえる
岩城宏之先生&アンサンブル金沢から生まれた作品。西村さんの音楽には特別な響きがある。その響きは非常に美しくまた時には野性的だ。
ニューギニアの神話から強い感銘を受けたというこの作品。その神秘的な響きを楽しんで欲しい。

撮影:設楽茂男
写真提供:「メンズクラブ・ドルソ」
99年秋号
/アシェット婦人画報社刊」
無断転載をお断りします。

 

 後半はシューベルトの「ザ・グレート」。この曲は日本で振るのは初めて。以前振ったときは演奏のスタイルにこだわり過ぎて上手くいかなかった。今回はこの曲の持つ一番の魅力「歌」をどれだけ上手く表現できるか。その歌は力強くまた繊細だ。ベートーヴェンに憧れた31歳の若い作曲家が、「歌は止めた。オペラと交響曲だけにする」と宣言して夢中になって書かれた交響曲。

 そのスケールの大きさから「ザ・グレート」と呼ばれる。( それにしても歌だけでなくシューベルトの転調って素晴らしい。変な言い方だけど、理屈ではなくて本能で調性が変わっていく。)

 グレートを演奏するのは本当に難しい。それだけに今回気合が入る。8月はとりつかれたようにシューベルトのスコアを読んでた。今の関西フィル&藤岡でどこまで説得力のあるシューベルトができるか。 勝負します。 

それでは9月11日 いずみホールでお会いしましょう。


      2003年9月3日

PS1 7月は毎年恒例となった和歌山。少しづつ形ができてきた。このコンサートが和歌山の伝統となるように来年も楽しみ。
和歌山の後は久しぶりに日フィルの親子コンサート。全16公演のほとんどが完売、観客動員数25,000人。これは凄い伝統です。僕は前半を振ったけど楽しかったー。

PS2 以前東京で通ってたジムが潰れてからしばらく泳ぎに行ってなかったけど、新しくジムに入る。チェーンで全国どこにもあるので便利。7月から毎日のように泳ぐ。泳ぐと集中力がついて勉強にもいい。身体も絞れる。

PS3 8月の関西フィルとの年に1回のサマー・ポップス。立ち見が出るほどの盛況ぶり。嬉しいけどなんだかなぁ。この時のひまわりにしびれて、DVDを買う。久しぶりにひまわりを見た。あの有名なシーンは何度見てもたまりません。

PS4 プロ野球に頭にきちゃってるので(セではなく、パの話です)。83年日本シリーズ・ライオンズVSジャイアンツのDVDを買う。あの頃のライオンズは最高だった。僕のひいきはなんといっても大田卓司。その勝負強さよ!男の色気いっぱい。そのほか田淵、東尾、山崎、ルーキー石毛、テリー、スティーブ・・・!あのライオンズの栄光はどうしちゃったんだ! 

PS5 80年代はライオンズだけじゃない。洋楽も良かった。最近買った80年代のAORベストは今車の中でいつも聴いてる。ドナルド・フェ−ゲン、ボビー・コルドウェル、ボズ・スキャッグス、ETC・・・・。彼等の音楽はセクシーだ。

PS6 8月に加古川に初めて行ったけど、びっくりするほど素敵なホールだった。お客さんも満員。来年もいけそうなので楽しみにしてる。それにしても全国各地に素晴らしいホールが沢山あるのに改めて驚く。 

※本ページの写真は撮影:設楽茂男
写真提供:「メンズクラブ・ドルソ」
99年秋号
/アシェット婦人画報社刊」
です。
無断転用はお断り致します。


【藤岡さんのお手紙のバックナンバー】
【2000年6月までのお手紙のバックナンバーはこちら!
みなさんお元気ですか?
2000.7.7
残暑お見舞い申し上げます。 2000.8.11
きょうやっとベルファストから戻ってきました。 2000.8.27
9月23日のコンサートの後マンチェスターに戻ってきました。
 〜 今回はショルティの想い出です 〜
2000.10.02
今、ぼくは兵庫県小野市からの帰りの新幹線の中です。 2000.10.30
今回はマニアックな話です。 2000.11.25
タスマニアの Launceston という町にいます。 2000.12.11
みなさん明けましておめでとうございます! 2001.1.01
最高の恩師、渡邉暁雄先生の思い出です。 2001.2.15
吉松さんのレコーディングが終わったとこ ろです。 2001.3.30
パースの帰りの飛行機の中です。
2001.4.23
気がついたらもう5月末?!
2001.5.26
僕は夏が大スキだけど・・・
2001.6.21
今回は、マンチェスター関係の話 です。
2001.7.24
今はシドニーに向かって飛んでる飛行機の中。
2001.8.28
とうとう夏が終っちゃいましたね。
2001.9.12
いまさらタスマニアの写真は大昔って感じですが・・
2001.10.20
あーぁ今年も後少し。 2001.11.25
あっという間に12月の半ばですね。 2001.12.17
遅れ馳せながら 明けましておめでとうございます。 2002.01.26

相変わらずなんだかせわしなかった。

2002.02.26

10年前の思い出

2002.03.31

4月・5月の活動報告です。

2002.05.25
やっと吉松さんの新録音をイギリスで終えて一息。
2002.7.15
夏は今年もあっという間に終わり。
2002.9.2
超ハードな日程が終わって、ちょっと一息ついてます。
2002.9.22
今オーストラリアのアデレードにいます。
2002.10.13
もう冬ですねー。スウェーデン行ってきました。
2002.11.15
やっとちょっと一息。 2002.12.25
遅れ馳せながら明けましておめでとうございます。 2003.01.22
2月、3月は忙しくて、PCに触ることすら出来なかった。ごめんな
さい。
2003.04.01
今日はちょっとマニアックな話です。 2003.04.25
今オーストラリアのメルボルンにいます。 2003.05.24
今オーストラリアのパースにいます。 2003.07.01
〜藤岡幸夫さんを応援するWEBの会より〜
すでに届いたファンの皆さんのメールをご紹介しています。是非ご覧下さい!
そして、あなたも是非メール下さいね!


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